出産という人生の節目に、私は娘のために一つのドレスを作りました。退院後、自分の手で縫い上げたドレスに包まれた娘の姿は今でも印象深く思い出に残っています。
理想の型紙探し
デザインはフランスのアンティークドレスの様なコットン生地のドレスをイメージしていました。オリジナルで理想のものが作れれば一番良いのですが、初めての服づくりということもあり、洋裁本に沿って作ることに決めました。
ベビー服のハンドメイド本をインターネットで調べて、好みの本をいくつか図書館で借りました。
その中で「スタイリスト佐藤かなが作る赤ちゃんのための服と小物」のベビードレス&ボンネットが思い描いていた理想のドレスにぴったりでした。
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材料探し
生地はcheck&stripeさんの海のブロード(ホワイト)をネットショップで購入しました。
CHECK&STRIPE / ONLINE SHOP TOPページ (checkandstripe-onlineshop.com)
コットン100%の生地で、きれいな中にもナチュラルな雰囲気があり、縫いやすい布です。
check&stripeさんの生地は元から使おうと考えていた上に、本でも使用されていたので悩むことなく購入に至りました。
レースは実物を見て決めたかったので新宿オカダヤさんのレースコーナーで探しました。
新宿オカダヤさんは取り扱う手芸材料の数がとても多く、レースの種類もたくさんありました。
1時間ぐらい悩んで、繊細なデザインが特徴のリバーレースを選びました。
上から裾用、ボンネットと胸元用、襟と袖用で、ポンポンレースは前立て部分に使用しました。
統一感を出す為に、お花のデザインの物を選んでみました。
レースは白は白でも微妙に色が違ったりするので、生地の切れ端を持って行くことをおすすめします。
私はスマホの裏にテープで貼り付けて行きました。
リバーレースは繊細な作りでお値段もするので、費用を抑えたい場合はナチュラルな雰囲気のトーションレースで作っても可愛いと思います。
ドレスのディティール紹介
作り方は本の通りに進めましたので割愛します。
水通しの工程を省いて3日で完成しました。
襟周りです。
レースの端のピロピロした部分が襟周りのデザインにぴったりでお気に入りです。
ポンポンレースは小さめの物を選んだので、繊細なリバーレースにもマッチしました。
胸周りです。
レースをたくさん使用していますが、フリフリしすぎずシンプルで品のあるデザインです。
初めて服作りをした私には、ギャザーを寄せる工程が一番難しかったです。
本だけでは分からなかったので、YouTubeで「ギャザー 寄せ方 ミシン」等で調べてイメージトレーニングをして挑みました。
今見るとあまり綺麗な出来とは言えませんが、その後の服作りにも活用できたのでチャレンジして良かったです。
袖です。
レースは襟と同じものを使用しました。
本当はストレッチレースの指示だったのですが、リバーレースのストレッチレースを探しきれなかったので、裏側に帽子用ゴムを付けてみました。
若干くしゅっと感は出ましたが、ストレッチレースを使った方がもっと可愛く仕上がるし着心地もいいと思います。
裾です。
3段のピンタックがあるだけで、よりデザインが洗練された感じがします。
レースの端は折って縫っただけなのですが、処理方法として間違っているかもしれません。
レースの端の処理方法については今後勉強していきたいと思います。
くるみボタンはどこの手芸屋を探しても10㎜の物が売っていませんでした。
大きめのものはあったのですが、どうしても小さめのボタンを並べたいというこだわりがあったのでネットで購入することにしました。
いろいろと探した結果、楽天市場の手芸ナカムラさんの「つつみボタン10㎜」を購入しました。
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打ち具も必要なので購入しました。
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安くて、初心者でも綺麗に作ることができ、小さいくるみボタンが可愛くて大満足でした。
布1枚だとアルミ部分が若干透けたので、布を2枚重ねて作りました。
後ろもギャザーとピンタックがあります。
check&stripeの海のブロードの生地は、ほどよい張り感が上品でベビードレスにぴったりでした。
ボンネットです。
レースは胸元に使用したものと同じです。
端がスカラップ状になっているところがお気に入りです。
大きなリボンで結びます。
ギャザーは表裏、ブリムと3か所あるのですが、成功してホッとしました。
失敗エピソードと解決策
今までの写真を見るととても綺麗に作れているように見えますよね。
ですが、やはり初めての服作りに失敗はつきものです。
左前身ごろと右前身ごろの長さが全然違うのです。
原因は分かっています。
まず、見立て部分を作る時に下の方がずれていたのをカットしてしまっていたこと(この時点で見立て部分の長さが短く仕上がっています)。
それを左前身ごろに縫い付ける際にも余った下の部分の布をカットしてしまったから。
縫いズレをほどいてやり直そうとせず、カットすることで無理やり合わせていたのです。
今考えるととんでもないことをしています。
そんなことをしたら、左右が合わなくなるのも当然ですよね。
縫いズレを起こさないためにはあらかじめしつけ縫いをしておくのが確実です。
ここまで作り上げてしまうと、もう材料もないですし時間も無かったので上手くボタン間隔をずらして調整することにしました。
とりあえず、一番下と一番上のボタンは型紙通りに付けます。
そしてそのボタンとボタンの間の長さを測ってボタンが9個なので8で割ります。
その長さの間隔で間のボタンを付けていけば、一番違和感なく仕上がります。
ちなみに右前身ごろは51.4cm÷8で6.425cm間隔、左前見ごろは48.8cm÷8で6.1cm間隔で付けました。
近くで見るとこの様な感じで、ボタン間隔に若干の差があります。
留めてみると右前身ごろのボタンの間が若干浮いた感じにはなりますが、そこまで気になりませんでした。
せっかくのベビードレスなのに欠陥があるのは悔しかったですが、それでも頑張って作った初めての服なのでそれもまた思い出です。
失敗はありましたが、全体で見ると本当に理想通りのドレスが仕上がって大大大満足です。
本格的な服作りは初めてでしたが、最初に想像していたよりも何倍も可愛く仕上がりました。
実際の着用写真
実際に着せてみるとこのような感じです。
体重は3000g弱、身長は50cmくらいです。
ブカブカになるかと思いましたが、そこまで大きすぎる感じではありません。
頭が大きめの娘ですが、ボンネットはちょっと大きめ。
ボンネットがあるだけで赤ちゃん感増し増しで可愛いです。
少しぷにぷに感の増した100日祝いの時に着てもすごく可愛かったので本当に作って良かったなと思いました。
今回は記録として残したくて記事にしましたが、同じようにベビードレスを手作りしたいなと考えている方の参考になれば嬉しいです。
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