ショップカード作成のきっかけ
ショップカードというのは、いわばショップの名刺のようなもので、お店やブランドの情報が簡潔に記載されたカードのことです。
私は作品を購入していただいた際に一緒に同封しています。
今までは注文のたびに手書きで作成していました。
しかし、QRコードを活用した方がブログやInstagramにお客様が簡単にアクセスできるのではと考えました。
そこで、ブランドのコンセプトに合ったシンプルなデザインのカードを作ることにしました。
ショップカードに求める条件
活版印刷や特殊な素材の紙は非常に魅力的ですが、コスト面での負担が大きいことも事実です。
そのような凝ったデザインのカードを作るのはショップが成長した際の楽しみとして取っておくことにし、今回は以下の条件で作成することにしました。
- 形状: 真四角(スクエア)
- 印刷: 表裏ともにモノクロ
- 用紙: ナチュラルな質感があり、しっかりとした厚みのあるもの
- 枚数:50枚
- 価格:1000円以内
印刷業者の選定ポイント
ショップカードに求める条件から印刷業者を比較検討した結果、以下の理由から「グラフィック」さん(https://www.graphic.jp/)でショップカードを作成することに決めました。
- 真四角タイプに対応していること: グラフィックさんでは、正方形名刺(スクエア名刺)の作成が可能です。
- 紙の種類が選べること: 多様な用紙から選択でき、ナチュラルな質感の紙も選ぶことができました。
- PDFから入稿できること: デザインデータをPDF形式で入稿できるため、officeやadobeのソフトを持っていなくてもスムーズな入稿が可能でした。
- 比較的安価であること: コストパフォーマンスが良く、予算内で希望のショップカードを作成することができました。
- 少部数注文対応: 10部から注文可能で、個人利用者にも適しています。
グラフィックでの注文手順
アカウント登録
まず、グラフィックの公式サイトにアクセスし、無料のアカウントを作成します。
既にアカウントをお持ちの場合は、ログインしてください。
商品選択
サイト内の「カード」カテゴリーから「A・B判カード」を選択します。
真四角のショップカードを作りたい場合は「名刺」からは作れないので注意してください。
仕様の選択
ショップカードの仕様を以下の手順で選択しました。
1.サイズの選択
今回は55mm×55mmのサイズで作成するため、仕上がりサイズで「変形サイズ」を選択し、55mm×55mmと入力しました。
2.印刷方式の選択
少量注文のため、迅速かつ低コストな「オンデマンド印刷」を選びました。
3. 印刷面と加工の選択
「両面モノクロ印刷」を選択し、特別な加工は不要なため、加工オプションは選択しませんでした。
4. 用紙の選択
「アラベールホワイト200kg」を選びました。
この用紙は、表面に塗工がなく、画用紙のような独特の風合いと紙本来の手触りが特徴です。
ホワイトの色味は、ナチュラルとスノーホワイトの中間で、自然な白さがブランドのイメージに合致すると感じました。
200kgの厚みは、薄すぎず厚すぎず、しっかりとした適度な厚さで、理想的でした。
5. 納期と部数の選択
希望する納期と注文部数を選択します。
入稿方法は無料のセルフチェックツールを利用しました。
完成イメージを3Dで確認できるので、初めてでも分かりやすかったです。
仕様の選択が全て終わったらカートに入れ、注文します。
6.データ入稿
デザインデータをPDF形式で用意し、サイトの指示に従ってアップロードします。
グラフィックでは、Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointで作成したデータもアップロードするだけで簡単に印刷注文が行えます。
私はMicrosoft Officeやadobeのソフトなどは持っていなかったため、canvaで製作しPDFで入稿しました。
Canvaでのデザイン作成
ショップカードのデザインは、オンラインデザインツールのCanvaを使用して作成しました。
Canvaは無料で利用でき、豊富なテンプレートや直感的な操作性が特徴です。
1. Canvaへのアクセスとアカウント作成
まず、Canvaの公式サイト(https://www.canva.com/ja_jp/)にアクセスし、アカウントを作成します。
既にアカウントをお持ちの場合は、ログインしてください。
2. カスタムサイズの設定
トップページ右上の「デザインを作成」ボタンをクリックし、「カスタムサイズ」を選択します。
幅と高さにそれぞれ「55」を入力し、単位を「mm」に設定して「新しいデザインを作成」ボタンをクリックします。
これで、55mm×55mmの正方形のキャンバスが作成されます。
3. テキストボックスの追加
キャンバス上で「T」キーを押すか、左側の「テキスト」メニューから「テキストボックスを追加」を選択します。
追加されたテキストボックスにショップ名などを入力し、フォント、サイズ、色をブランドのイメージに合わせてカスタマイズします。

4. QRコードのアップロードと配置
事前に生成したQRコードの画像を用意します。
QRコードはQRのススメ(https://qr.quel.jp/)でサイト上で簡単に作成することができます。
Canvaの左側メニューから「アップロード」を選択し、QRコードの画像ファイルをアップロードします。
アップロードが完了したら、画像をキャンバス上にドラッグ&ドロップし、適切な位置とサイズに調整します。

このように、シンプルで洗練されたデザインを簡単に作成することができます。
Canvaには豊富なテンプレートも用意されており、そちらを活用することでデザインの幅を広げることも可能です。
6. デザインの確認と保存
デザインが完成したら、全体のバランスや情報の誤りがないかを確認します。
問題がなければ、画面右上の「共有」ボタンをクリックし、「ダウンロード」を選択します。
今回はPDFで入稿するのでファイル形式はPDFを選択しました。
以上の手順で、Canvaを活用してショップカードのデザインを作成しました。
オリジナルショップカードが完成

できあがったショップカードがこちらです。
シンプルでナチュラルな雰囲気があり、ショップのイメージにぴったりです。
厚みも程よく、しっかりとしています。
次回からご注文の方にはこちらのショップカードをウッドピンチで添えて発送いたします。
ショップカードを作りたいけど作り方が分からないという方の参考になれば嬉しいです。